あっし(kazupon)のフォールディングナイフ(ロックバックナイフ)の製作の要領を
UPしてみようと、思い立ちましたが・・・
本当にあっしのような者が公共の面前でこのような正式でないかも知れないようなことを、書いていいのだろうか!?
・・・とは思いましたが、まあ〜 間違いがあれば素人の戯言だと思いお許しあれぇ〜と同時に何かの参考になる方がおられればいいかなぁと思いUPしますぅ〜前回からの仮組みと噛合わせが終わりましたら
ブレードの製作です
ブレードのサムピース穴あけとブレードの削りを行います。
ブレードは一般と同じで、青ニスを吹いた鋼材にブレードの刃の中心厚をハイトゲージという道具で0.5〜0.3o厚にケガキ、ブレードの側面の削りラインを書き、60#120#240#400#位までレース台で削りを行います。
ブレード側面の削りはホローグラインドとフラットグラインドとがありますが
(日本刀のように、はまぐり刃なんてのもありますがあまりやらないというよりできない)
ホローグラインドをあっしたちは、レース台というエンドレスペーパーをセットした
25ミリ巾のコンタクトホイールというもので削ります。
ホローグラインド中の様子
刃側を上に向けて削っていきます。水の入ったバケツは熱で持っていられなくなるので冷却用です。
この時のブレードの形特に刃の始まる位置の立ち上がりはナイフの良し悪しを左右しますネ
気を入れて一気にやる作業です。
フラットグラインドも平面台にエンドレスペーパーをセットしたもので削る事もありますが
これはあまりやりません片側はよいのですが、もう片方がうまくいきませんので・・・
写真はフラット研磨の機械です
上の機械は立てて使うことがよくあります

フラットはホローグラインドの後をヤスリで整形していくことが多いです。
ブレードの立ち上がりに焼きの入った金属を万力に一緒にはさみヤスリ掛けをしていきます。
刃の厚みを0.3mmほどのこして整形できたら焼きいれを待ちます。
刻印ネーム入れなどはこの時点で行います。
折り畳んだ状態の調整
ブレードを装着した状態で一度組んでみて、背の部分をフラットに削って、ライナーとロックバー&ブレードを折り畳んだ状態の調整時に確認しやすいようにしておく。
多少大きくしてあるキック部と回転部分に注意しながら折り畳む調整を行う。
マイナスしてしまうと、ジ・エンド!(ToT)/~~~です。細心の注意で何度でもバラシて、組み立てては削ります。背の部分にも注意しながら、最後は水ペーパー400#で調整くらいの気持ちで調整します。
この折たたんだときのフラットがなんとも謂えずエエ〜もんなんです。(苦労が報われるぅ)

焼入れ (1〜2週間程戻ってこない)
ブレード・バネ受け&ロックバーを焼きいれに出します。
良く使うVG系ステンレス鋼は自前では出来ませんので。(白紙・青紙・V鋼などは自前)
ボルスター&ハンドルの取り付け
焼入れに旅たっている間に、ボルスター&ハンドルの取り付けを行っておきます。
ボルスター両面の形を同じ形で作ったらライナーにボルスターの形状をケガキ、ボルスターを
片方づつバイスで留め2箇所ほど2.05oのドリルで固定箇所に穴あけ、ピンでカシメておいて、
ボルスターの回転軸穴をあけるのですがライナーは2枚一緒にし背金の穴にピンを通しておき、回転軸穴に2.9oの穴をあけて3.0oプラスリーマーを通します。
*(ボルスターをロー付けで留める方法もありますがピンを使用が多いです)
(エンドボルスターがある場合も同じ要領です)
それができたら、ハンドルのセットです。
ボルスターとの間に隙間が出来ないように最後は耐水ペーパーで最終調整を行う位の気持ちで形を作っていきます。
形が整ったら、接着剤で固定します。(接着剤は2液性エポキシ接着剤5分タイプ&ウレタン弾性接着剤などがありますが、弾性のほうが温度の変化に強いようです、但し失敗すると外しにくい120℃まで剥がれません。)
あとはボルスターのセットと同じ要領で穴あけを行います。
(好みですが、ファイバースペーサーをはさむと隙間がわかりにくいですがカスタムメーカーはあまりはさまないそうですのでカスタムメーカーに近づきたい〜ので最近ははさみません)
その後、ハンドルの形を整えて、ピン穴のカシメ分を0.1oほど大きめのドリルでハンドルの表面から1〜2oほど穴を広げておきます。
これで、焼入れからの旅立ちを待つばかりですが、その前にライナーの内側を1000#位まで研磨しブレードの回転で擦れる部分をリューターで切削しておきます。(本職はボルスター&ハンドルを付ける前にフライスで削りますが)・・・欲しい〜フライス
ブレード・ロックバー&背金の研磨
焼入れから戻ってきたブレード・ロックバー&背金の研磨作業です。
ブレードはすでに400#まで掛けていますが、専用の治具に固定をして、フォローグラインドの場合、これもあらかじめ作っておいたブレードのフォローに合わせて木で作った治具に水ペーパーを装着しブレードと直角方向に下目が取れるまで研磨していきます。下目が取れたら800#>1000#>1200#>1500#>2000#と掛けていきます。
研磨方向は最後の2000#はブレード方向でもかまいません。
その後はまちまちですが、バフを掛ける人、ダイヤモンドペーストで12000#くらいまで磨きミラーにする人、ヘヤーライインを入れる人とさまざまです。
ロックバー&背金も内側&側面を1500#2000#と研磨します。
追:120#&240#をしっかり掛けておくのが要領です。
組立&調整
さて組立の前に外形を整えます。
ブレードを起こした状態とたたんだ状態の出入りを最終調整をします。>入念に!
どちらもフラットになるように!本当に入念に
それが済みましたら、バネ受けのピン&ソングパイプには接着剤を付けて、
(ロックバー&回転軸ピンには接着剤は付けず)組み立てたピンを1.0mmほど出して切ります。
回転軸ピンはあまり長いと中で曲がってしまうそうです。
ブレード&ロックバーのピンと背金のあたりに0.05mmほどの板バネをはさみ、ピンをカシメますが、コツは、真上から叩くのではなくやや斜め上方から廻すようにやや強く叩いてカシメます。
このカシメはかなり、経験が必要かも?>器用な方はすぐ出来そう!
調子を見るときは必ず、オイルを注してみること!
外形の整形と仕上げ
組みあがりましたら、外形を整えます。
ライナーの中にティシュなどを詰めておき240#>400#>800#>1000#>1200#>1500#>2000#と整え、布バフを掛けて終わりですが
最近は最終は手で仕上げています。
カスタムメーカーはあまりバフを掛けないそうです。
掛けすぎるとラインがダレルそうです。
最後に、オイル等で汚れ、クズなどを取り除き完成です。
カッキ〜ン!最終回でした。